TRAIL HUT
札幌 TRAIL HUTの空間ディレクションを担当。
立ち上げ当初よりロゴやパッケージデザインを担当し、バスセンター(旧店舗)に続き、中の島への移転店舗でも空間づくりに携わりました。
中の島では、既存建物のコンクリートや配管、カウンターまわりの素材感を活かしながら、ショップとしての機能と、コーヒーや食事を楽しめる滞在性が自然に共存する空間を目指しました。
レイアウト、素材選定、家具・照明、サイン、エントランスまわりまで、店舗全体の印象を整える視点からディレクションを行っています。
解体〜施工作業はオーナー夫妻を中心に進められ、私は既存の要素を活かしながら、手を入れる部分と残す部分を見極める役割として空間づくりに関わりました。
Direction & Design: Asami Sato
Scope: 空間ディレクション、レイアウト計画、家具・素材選定、照明・サイン計画、エントランスデザイン、スタイリング
前店舗では、オーナーの作業スペースを中心にレイアウトを構成しましたが、中の島では、半地下という空間の特性を活かし、室内をほぼ一周する既存の基礎部分をベンチとして利用する座席レイアウトを計画しました。
カウンターでの注文、商品の購入、飲食、会話、それぞれの動きが自然につながるように、限られたスペースの中で視線と動線を整理しています。
既存の構造を大きく変えるのではなく、その場にある要素を機能へと置き換えながら、TRAIL HUTらしいラフで親しみのある空間を目指しました。
依存の什器を生かし、新たな導入は必要最低限に抑えていますが、バスセンターよりも客席が倍以上に増えたことで、テーブルは追加で造作しました。(造作:S.c.B)
以前、漫画などが並べられていたと思われる基礎の上に造作された木製の棚は手を加えずそのまま利用しています。
TRAIL HUTのプロダクトやイベントの際にディスプレイとして使えるよう余白を残しています。
バスセンター前店舗から引き続き、ASENDADAのラグも使用いただいています。靴のままでの使用や、犬たちがラグの上でくつろぐなど、日常の中で比較的ハードに使われてきたものですが、使い込まれながらも質感を保ち、今も空間の一部として自然に馴染んでいます。
12年ほど倉庫として使われていたこの空間は、かつてラーメン店であり、それ以前はジャズ喫茶だったそうです。
当時から残っていたと思われる照明器具は、長い時間の中でかなり汚れ、使用できるかどうかも分からない状態でしたが、TRAIL HUTの常連の方が修復師だったことから、空間に残されていた4台すべてを丁寧に整えていただきました。
新しいものに置き換えるのではなく、この場所にあったものを受け継ぎながら、空間の記憶をTRAIL HUTの新しい風景の中に残しています。
ビジュアルデザインとパッケージデザイン
TRAIL HUTのロゴデザインやオリジナル商品のパッケージデザイン、
グッズデザインなどもオープン当初から手掛けています。